森山タクミの日記

個人サークル荻野屋で活動してます。

LostPain(2)

辺りを見る

見覚えがない場所だ。

「何か思い出せる?」

「何を?」

「君、名前は?」

・・・・・・思い出せない。

「分からない?じゃあ・・・・・・ロストって呼ぶよ。いい名前だと思わない?」

「いい名前・・・・・・なのか?」

「うん。この僕がつけた名前だもの、いい名前に決まってるさ!」

『ロスト』失った代わりにつけられた名前。とくに何も嬉しいなどの気持ちは湧かなかったがこいつはふっふーんとふんぞり返ってる。

「・・・・・・お前の名前は?」

「おっと、まずは行動に移ろう。敵が来たぞ!」

俺は後ろをふり返ると青い何かがうごめいていたのが見えた。

 

「僕の名前はさっき決まった、ありがとう」

「ん?何か言ったか?」

「んーん、何も」

「さあさあそこに落ちてる木の棒を拾うんだ!」

こいつの言う通りに行動してみる。

LostPain(1)

「おはよう、いやおやすみかな?」

気づくと少女のような少年のようなどこか懐かしい声が聴こえる。

「う・・・ん?」

目を開けると「僕」いや「俺」は風にたなびくどこまでも続く草原に立っていた。

目の前には獣の耳、透明に近い白髪、そして宝石のルビーのように輝く目を持った少女が居た。

「ようこそ狭くて広い世界へ泡沫の夢の中へ。君はこの世界に愛されてる」

そう言って俺を

 

覚まさせてくれた。